高校生の頃からずっとファンで追いかけているバンドの記事を読みました。
価値を決めるのはファンか~
自分達の価値を決めるのは利用者さんですね。
やさしいまなざしで利用者さんに寄り添いながら、伴に歩けるように。
がんばろ~
デビュー40周年迎えたT-SQUARE 求められている音、走り続ける「真実」 新たな力を得るために、ファンは集う
7/20(金) 16:56配信夕刊フジより
アーティストの価値はファンが決める。6月23日、東京・中野サンプラザを埋めた観客の熱気を浴びながら、その思いを強くした。
デビュー40周年を迎えたT-SQUAREのファンにとって「THE SQUARE」、そしてT-SQUAREというバンドは「TRUTH」という名曲とともにバブル期を駆け抜けた“同志”。それゆえにファンにとってはオンリーワンの価値がある。
会場を埋め尽くしたファンの大半は、アラフィフかそれ以上。「TRUTH」を聴きながら拳を突き上げるファンに注ぐ安藤正容(まさひろ、63)のまなざしはやさしい。
「好きなことを見つけるのって本当に難しいと思うんですよ。自分はたまたま大学の時に一生やっていきたいことを見つけることができたけど、普通の人はそうはいかないでしょ。やりたいことなんてそう簡単に見つけられるものじゃない。生活だってあるものね。だから、会社勤めとかして頑張ってきたわけですよね、今まで。そして今は終活とか言われている。本当に大変な時代になりましたよね」
■60を過ぎ第一線
開場前に聞いた安藤の言葉を思い出しながら、改めて会場を見渡す。「夢を見つけろ」「やりたいことを見つけろ」と言われ続けながら、第一線をひた走ってきた人たちがいる。中には生活のために自分の夢を制してきた人もいるかもしれない。そうしたさまざまな目が耳が、ステージ上の安藤、そして伊東たけし(64)に向けられている。
60歳を過ぎた今でも第一線のステージに立っている2人から新たな力を得るためにファンは集う。彼らにとってT-SQUAREのコンサート会場はもはや聖地なのだ。
そんなファンの気持ちを安藤と伊東は痛いほど分かっている。
「いつまで第一線でやるのか」という問いに、「ファンに求められるまで。ファンに求められるまでは、いつでも演奏できる状態でいられるよう努めたい」と答えた。自分がやれるまで、ではない。ファンあってこそのT-SQUARE。その思いが、短い言葉の中に凝縮されていた。
T-SQUAREのメンバー構成は現在4人。安藤と伊東を、年が離れた河野啓三(キーボード、47)と坂東慧(ドラム、34)の2人が支える。
安藤と伊東は「この2人がいるから、オレたちはラクできるんだよ、こんな孝行息子はいないね」と言ってはばからない。河野と坂東はその言葉を聞きながら恥ずかしそうにうつむいた。
河野と坂東も、新作「シティーコースター」を含め、T-SQUAREのメンバーとして何曲も作曲している実力派アーティストだ。だが、2人とも分かっているのだろう。まだ安藤のように自分の音楽で時代を染め切ってはいない、と。
だからこそ、河野と坂東もステージ上では負けてはいない。
手と足が猛スピードで自由自在にばらばらに動く坂東のドラムさばきは、コンサートの華だ。坂東を「坂東、半端ない~」とはやりの言葉で持ち上げる伊東。そんな伊東のMCを板東は冷静に受け流す。陽気な父親をたしなめる息子のようだ。
河野も同じく、タイムキーパーのようにセットリスト(演奏曲順)を進めていく。この姿も頼もしい。「孝行息子」という安藤、伊東の言葉に間違いはなかった。
コンサートの前、「もうラクしたいんだよね~」と何度もひとりごちていた安藤は、「自分が終活するなら古民家カフェをやりたい、あんみつ出そうかな」。一方の伊東が「八ケ岳でカレー屋をやりたい」とつぶやくと、安藤がすかさず「オレも誘われてる、そのカレー屋」と突っ込んだ。
しかし、ファンがT-SQUAREを必要としなくなる日は当分来ないだろう。しかも、河野と坂東を推す若いファンも確実に増えている。古民家カフェもカレー屋も、開業はまだまだ先のようだ。(ペン・後藤航介 カメラ・飯田英男)
■T-SQUARE(てぃー・すくぇあ) 1976年、リーダーの安藤正容(ギター)らが「THE SQUARE」を結成。2年後「ラッキーサマーレディー」でデビュー。87年、フジテレビのF1グランプリ中継のテーマソングに採用された「TRUTH」が大ヒット。89年、バンド名を現在の「T-SQUARE」へ変更。現在は、安藤、河野啓三(キーボード)、伊東たけし(サックス&EWI、フルート)、坂東慧(ドラム)の4人編成。
8月5日にデビュー40周年記念コンサート「T-SQUARE 40th Anniversary Celebration Concert @パシフィコ横浜」を開催。
野村病院居宅介護支援事業所あさみなみ 梶本