11月29日、運命のゴングまであとわずかとなった。
内藤大助VS亀田興毅 である。
これまで様々な舌戦を繰り広げてきた両雄。
ボクシングを見ない人でも、おそらくこの2人を知らない
人はもはやいない。
35歳のチャンピオン、内藤大助はお茶の間でも人気の
キャラクター、愛嬌ある優しい笑顔と謙虚な姿勢で好感度の
高いボクサーだ。
一方で、亀田ファミリー長男 興毅は御存じの通り、
「浪速の闘犬」の異名で、ボクシング界の一世を風靡、
十代で、疑惑の判定で王者になった、悪名高き実力者だ。
内藤と亀田の因縁は、二男、大毅戦以来続いている。
しかし、そんなことはもうどうでもいい。
下馬評では内藤有利との声が圧倒的なようだが、
全てはリング上でその答えが出る。
家族のため、応援してくれるファンのために闘う内藤、
亀田家の名誉挽回、弟の無念をはらすべく闘う亀田、
気持ではお互い五分五分のはずだ。
豊富なキャリアと、35歳と思えぬ未だ衰えを知らない
身体能力の内藤だが、ここ最近はギリギリの
戦いの末、勝ち取った防衛だったし、
亀田も父史郎の元を離れ、よりたくましく成長した。
僕がこれまで見たボクサーの中で、彼はあの若さでは
間違いなく本物だ。
この一戦、ゴングが鳴るまで分からんぞ。
こんな2人のストーリー性のあるボクシングの試合、
日本人同士では、この伝説の闘い以来ではないか。
ぜひ見逃すな!