「宇多田ヒカルの田を取って、ウダと申します!」
彼との出会いは、僕がこの職場に入って一年くらいだったか…
彗星のごとく現れた男、ウダマサカズは、
当時僕が配属されていたデイサービスに実習生としてやってきた。
短髪で甘いマスク、いかにもスポーツマンタイプと思えるその身体つき、
加えて爽やかで人当たりのいい性格はすぐに女性職員からの注目の的になった。
しかし、彼なりにユーモアを織り交ぜたであろう、冒頭の名前紹介に、デイの
利用者さんの反応は??? 彼の初打席は虚しくも空振り三振だった。
それから月日は過ぎ、気がつくと宇多は本当に僕の職場に就職していた。
僕の3つ年下で介護経験はゼロ… しかし彼はすぐに頭角をあらわした。
これまで様々な人と出会ったが、彼ほど忍耐と努力、根性の似合う奴は
いなかったと思う。彼は慣れない介護現場で本当によく働いていた。
僕がだいぶ後になってM事務長から聞いた話だが、宇多は当時デイの業務以外に、
休日返上して、入院病棟や施設で実習に励んでいたらしい… なんと恐るべし!
メキメキと力をつけた彼は、1年あまりで僕がいたデイサービスから離れ、
新規オープンを控えたデイ施設の準備のため、やがて旅立っていった。
そして平成16年12月… 早咲きの桜が一気に満開になった。
彼はもう「宇多くん」ではなく、「宇多主任」になっていた。
以後、彼とはこの職場で約6年のつき合いになるが、彼らしいユーモアセンスや
謙虚な姿勢は未だ変わっていない。
彼の努力と才能は今、職場の中で最も輝いていると、僕は感じている。
(何より梅田が認めた男だ!)
努力を惜しまず、謙虚な姿勢で居続ける彼の姿は、介護を志す若者たち
にとって鑑だし、この職場の大きな財産だと思っている。
宇多よ!これからもデイサービスをより面白い方向へ導いてくれ!
同時にこのネットワークミーティングでさらなる活躍を期待してるぞ!!
そして今年こそはソフトボールチームの優勝を一緒に果たそうぜ!
「頼みまっせ!うちの4番!」