とにかく、そういう場面に遭遇することが多々あると感じる。
本当にダメな所だと、自分に言い聞かせてはいるのだが、
直していかなくちゃいかんな…
実は、週末あった幼稚園の参観日での事だ。
「皆さん、今日は おたんや です!」
先生が発した言葉の意味が全く分からなかった。
おたんや…!?
気がつけば、全クラス、そして親たちの見守る中、
娘がステージに上がっている。
それすらもしばらくして、気がついたのだが、
どうも娘は、今日のこの「おたんや」の当番らしい。
何だか、分けのわからないまま、その「おたんや」は始まった。
何も戸惑うことなく、仏像に向かい、なにやら発声する娘を
僕は眺めるだけだった。
そうか、これが 「おたんや」 か…?
後で先生からの話で知った…
「おたんや」とは、90歳で他界した、親鸞聖人の祥月命日の前夜を言う。
正確には、「大逮夜(おおたいや)」と言い、それが後に訛ったものが
「おたんや」なのだ。
常にわが子を見守ってくれている、親鸞聖人様の命日を
親である僕が知らないなんて…。
帰っても、恥ずかしくて、手を併せて拝んでいた娘を前に、
僕は知らなかったなどと言えなかった。
よし、「おたんや」必ず覚えておこう!
親鸞聖人様、これからもどうか子供たちを見守ってやって下さい!
そんな親とも知らず、
娘の気持ちはすでに、小学校に向いている…