気になるニュースに上がっていたので覗いて見ると。。
なんと素敵な話でしょうか。
運命と男性の考え方が本当に素敵。
出会いはディズニー、人生変えた彼女の一言 5年後に偶然再会→結婚→見事なオチも… 新聞投稿の真相は?
ヤフーニュース 7/11(火) 6:50配信
新聞に掲載された読者投稿が「いい話」「オチが素敵」と話題になっています。今から30年以上前、旅行会社の社員としてディズニーランドに来ていた男性と、そこで働いていた「キャスト」と呼ばれるアルバイトの女性をめぐる話です。新聞投稿と、その元になった文章を読み比べて男性に話を聞いてみると、投稿には書かれていないエピソードも明らかになりました。
先月26日、「なにこの話」という文言とともにツイッター投稿された画像。そこに写っているのは、当日の朝日新聞朝刊の「声」欄に掲載された読者投稿で、タイトルは「すてきな心がけ、学んだ相手は」となっています。
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■すてきな心がけ、学んだ相手は
旅行会社に入ってすぐ、東京ディズニーランドが開業しました。最初は駐車場でバスの団体客に入場券を配る仕事。1カ月続くと「いつまでこんな仕事を」と落ち込み、会社を辞めたくなりました。
その駐車場に、バスを誘導しながら笑顔で楽しそうに働いている女性がいました。「ミッキーやドナルドと働けなくて残念やね」と言うと「いいえ。お客様が最初に出会うキャストが私なんです。こんなすてきな仕事はないです」と。なるほど。
翌日から私も笑顔で「こんにちは!」とやってみました。するとお客様から「ご苦労様」「ありがとう」という反応。びっくりです。自分の意識と行動を変えると相手の反応も変わることに気付きました。
それから34年。その女性は、私が家に帰ると「お帰り」と迎えてくれます。
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この投稿に対して、「これこそ夢の国だわ」「最後の1文を言いたかっただけやろ。ごちそうさま」といったコメントが寄せられ、リツイートは4万6千、いいねは9万4千を超えています。
新聞投稿を書いたのは、パソナキャリアでキャリア支援事業部門の担当部長を務めている室田善弘さん(57)です。
「実はこの文章には、もう一つのオチがあるんです」
実は室田さん、Facebookに「詳細版」をつづっています。中身はほとんど同じで、室田さんの思いや当日の様子が詳しく書かれていて、最後の一文が違っています。
「それから34年経った今も、その彼女は私が家に帰ると、いつも居ます。でも、今は笑顔では迎えてくれません」
実はこの話、2~3年ほど前から社外での講演や研修の際に使っている「鉄板ネタ」なんだそうです。
「もともとは新聞投稿のオチだったんですが、ある時、ここで笑いが起きた後、ふと思いついて『でも、今は笑顔では迎えてくれません』と言ったら、さらに盛り上がったんです」
単なる笑えるネタかと思いきや、アルバート・エリスの「ABC理論」の考え方をわかりやすく伝えるために考えた話なんだそうです。
「ABC理論は、出来事や刺激そのものではなく、それをどのように受け取ったかということを重視する考え方です。これを理屈っぽく話すより、私の体験をもとに話した方が伝わるかなと思ったんです」
毎回、話の冒頭で披露しており、今のところ老若男女問わず一度もスベったことはないそうです。
投稿では触れられていませんが、どのような経緯で二人は結婚したのでしょうか?
「『そのまま付き合ったんだろ』なんて言われることが多いんですが、違います。5年後に偶然出会ったんです」
新入社員だった室田さんは、彼女の言葉のおかげで旅行会社を辞めずにいました。
そんな時、同じ旅行会社に彼女が就職。お互いの存在を知らないまま、本社の同じ部の隣の課で働いていました。
そして1988年12月、部内のクリスマスパーティーの幹事に2人が指名され、お互いに「あれっ、どっかで会ったことない?」となったそうです。
その時の気持ちについて、室田さんは「運命は感じたか? それはなかったですね。結婚を決めた理由? よく覚えてませんね」と恥ずかしそうに話します。
「でも、初めて会ったときと笑顔は変わんないな、と思いました」
結婚後、室田さんは保険会社に転職。51歳でコンサルティング会社を起業するも、震災の影響や母親の介護などもあって、上場企業の常務を務めた後、現在のパソナキャリアに入社しました。
「転職も、起業も、マンション購入も、すべて妻には事後報告。さすがに怒られて、大事なことは事前報告するように誓約書を書かされました。今の会社に移るときは、ちゃんと事前に伝えましたよ」
投稿が話題になったことについて、妻からは「過去の話はやめてよ。意識して言ったわけじゃないし。それより今どうなのか、これからどうするのかでしょ」と言われたそうです。
そして、室田さんは、こう言います。
「自分の人生は自分で舵を取りたい。努力していれば誰かが見てる。そして助けてくれる。私の場合はそれが妻でした」