9月最後の週末は僕にとってまさにスポーツの秋だった。運動会、ソフトボール…
そしてプロ野球もシーズン終盤にきた今、これから大晦日、そして元旦にかけて
楽しみなスポーツ競技が僕にはある。
それは格闘技。
毎年、その話題に日々ワクワク胸を躍らせながら過ごすことになる。
この時期は、ちょうどK-1グランプリ開幕戦がある。
今大会の最も大きな注目は、何といっても日本の武蔵のラストマッチ、
負けたら引退が懸かった大一番だろう。
すでに結果は皆様もご承知の通り、ジェロム・レ・バンナに判定負け…
つまり、これで事実上、武蔵が引退することになった。
デビューから14年… 37歳の若さとはいえ、ここ最近の闘い方は、
かつてワールドGP準優勝を2回経験した選手とは思えないほど、精彩を
欠いていた。
しかし、しかしである。今回のラストマッチはK-1史上に残る名勝負だった。
これまで凡戦の帝王、判定勝負数え唄のレッテルを貼られ続けてきた男が、
最後に意地を見せ、完全燃焼し、そして見事壮絶に散った。
同じアラサー世代として、僕はそんな武蔵選手に心から拍手を送りたい…
彼は間違いなく、ここまでK-1という競技を引っ張り、そして立派に育てた
第一人者であり、K-1最強の日本人選手だった。
格闘技界はまた一人、大きな財宝を失った…
そういえば格闘技界もここ数年は、だいぶ下火になってきている。
テレビ放映、観客動員の減少。会場もドーム球場などから、体育館なみへと
縮小されてきている。今回のK-1開幕戦だって、これまで大阪などの
国内から、韓国といった海外へ変わっている。
もはや日本人は闘いの興奮と素晴らしさをリングの中に求めなくなってしまっているのか…
今年は加えて、大晦日には世界最強のK-1中量級選手、魔裟斗の引退、
総合格闘技では、柔道金メダリスト吉田秀彦と対戦する、こちらも同じく
柔道金メダリスト石井慧の総合格闘技デビュー戦が控えている。
吉田秀彦もここ最近は年齢からくる衰えか… すでに引退が囁かれているようだ。
相次ぐスター選手の離脱と、業界そのものの人気低迷。
決して恵まれた状況とはいえない中、それでもこの業界で頑張っている人たち…
どうですか!ネットワークの皆さん! 何だかこれって僕達と共通していないか?
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