プロレスラー破壊王 橋本真也。
4年前、脳幹出血で40歳という若さでこの世を去った。
爆殺シューターという異名を取り、「時はきた!」 という彼の放った
セリフはプロレスをよく知る人にはあまりにも有名だ。
新日時代の暴走柔道王、小川直也との死闘は、今なお僕の記憶に
鮮明に焼き付いている。
彼が独立した後、「破壊なくして創造なし!」と設立したプロレス団体「ZERO-ONE」は、
あの故・三沢光晴率いるNOAHと対抗戦を繰り広げたことで話題を呼んだ。
あれから数年… そんな橋本と三沢がすでにこの世の人ではないと
誰が想像できただろう。
しかしながら、プロレスブームが過ぎ去った今でも、両団体は
かつての橋本・三沢の熱狂的なファンの根強い支持で人気を誇っている。
今、プロレス業界はかつての勢いを取り戻せず、もがき苦しんでいる。
K-1や総合格闘技の人気の陰で、テレビ放送は打ち切られ
数々のカミングアウトでプロレスラー最強論は儚くも砕け散った。
もはや 万人の娯楽となり得ないのか… プロレス。
それなのに!!
世間からフェードアウトしつつある、プロレス業界に身を投じ、
プロレスラーになりたいという少年がいる。
橋本大地、17歳である。
言うまでもなく、彼は冒頭に出てきた 破壊王 橋本真也の息子である。
「父の意志を継いで、プロレスラーになります」
何と感動的ではないか。伝説となってしまった破壊王の意志は
今、父から子へと継承されたのだ…
かつての父が闘ったリング、ZERO-ONEで先日、彼はその
デビュー戦を迎えた。
キックルールではあったが、その闘争心と面構えはかつての
破壊王のイズムを確かに継承していた。
僕、そしてファンは再び破壊王の再来を期待している。
頑張れよ橋本!!